ワンワークスのおすすめ映画評#2 「北のカナリアたち」

始めたものは次をしないといけませんよね。それで、私が良いなあと思った映画の二弾目をやってみます。最近11月になって、邦画が元気になりつつありますね。と思うのは私だけでしょうか? 洋画を押えて、興行収入で善戦している作品が何本かあり、特にドラマのリメイクでなくても、ある成功を収めています。長い間立ち上げや公開に苦労した作品、役者さんの思い入れの強い作品、新たなチャレンジをしている作品などにお客さんが入っていると、やっぱりいい作品には単純にお客さんが入るのだと、考えたくなりますね。 そんな中で、私が好きだったのは、吉永小百合さん主演の、『北のカナリアたち』です。なんとなく、『二十四の瞳』の北国現代版のイメージがあったので、湊かなえさんの原作とどうマッチするんだろう?というような思いを抱きつつ観たのですが、とても完成度の高い作品と感じました。阪本監督では、『どついたるねん』以来、お客さんの満足度を考えると一番ではないでしょうか。原作を読んでいないゆえ、あまり色々書くのは気が引けるのですが、『往復書簡』というタイトルから想像するに、本当は、吉永さんの役と仲村トオルさんの役が主体の話だったりするのでしょうか?子供たちの話と、大人たちの話のドッキングがとても困難だったのでしょうが、私は、綺麗事の話ではない、人間の奥底にある生な部分を描いたうえでの物語にしていたので、正確に映画の目指したい事が伝わってきたように思います。映画はあまり難しいものは見たくないし、かと言って見飽きたパターンのものも見たくないというのが人の気持ちというもの。バランスが取れた作品に肩入れしたくなるのは、プロデューサーの習性でしょうか。 ラストの石橋蓮司さんの名演技から、小学校で集まった同級生たちが先生と歌を歌うシーンは、素直に感動しました。映画はやはり、決まり事のようにあるラストシーンでも、ちゃんと胸を打つシーンになっているかどうかが大切ですね。この映画をどう観るか、人によって色々あるのでしょうが、東映さんとしては、今年の代表作ですね。 サユリストとして、また一緒にお仕事をしたい私としては、とても嫉妬をしながら観終わりました。 自分も、頑張らないと・・・来年は。